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第1197回 ２０期四中全会の評価－その４－
(2025年11月27日)
2024年以来の“以旧换新”「買い替え」政策に伴い、2024年末の中央経済工作会議では全方位的に内需を拡大する「消費振興行動計画」が提示されましたが、社会保障の不足と将来への自衛から消費マインドが縮小傾向で、2025年5月22日人民日報では、郭華麗中国マクロ経済研究院副院長が国民を鼓舞する目的に沿って、①2024年に中国のエンゲル係数は19％以下の先進国に比べ29.8％。②国民の消費支出は先進国の60％前後に比べ46.1%。③最終消費率は先進国は65％に比べ56.8％、中国の中間所得層は世界最大で2035年には7億人に。と「頑張れる余地」を提示しましたが、前提となる国民の所得向上が実現できなければ、絵に描いた餅。最近は「～経済」という、消費喚起のポイントを示す語が氾濫しています。データベースを調べると出るわ出るわ、観光・レジャー面の“夜间经济”（夜市など夜型消費）、“文旅经济”（旅行と文化の一体化）、“演艺经济”（ライブや演劇などの舞台消費）、“赛事经济”（マラソンなどスポーツイベント）、“会展经济”見本市・展示会など）、“冰雪经济”（スキー・スケートや氷上の祭典）、“露营经济”（アウトドア消費）。文化・エンタメ・クリエイティブ面の“ＩＰ经济”（アニメやゲームなど知的財産の商品化）、“国潮经济”（中国の伝統文化のデザイン消費）、“文创经济”（博物館や地域のグッズ）、“谷子経済”（グッズ経済）、“影视经济”（ロケ地観光や関連商品）、“票根経済”（半券経済）“漫展经济” （コミコン系イベント消費）。デジタル・新消費面の“平台经济”（ＥＣ、配車、フードデリバリーなど）、“数字经济”（デジタル経済）、“网络直播经济”（ライブ通信販売経済）、“种草经济” （ＳＮＳでの口コミ喚起型消費）、“社交电商经济”（ＳＮＳでのＥＣ）。都市生活・地域活性面の“首店经济”（有名ブランドの旗艦店、一号店誘致）、“地摊经济” （路地型商店）、“老字号经济”（老舗経済）、“街区经济”（伝統市街ブランドの再生）。ニッチ・話題性消費面の“宠物经济”（ペット経済）、“她”经济”（女性経済）、“银发经济”（高齢者関連市場）、“颜值经济”（美容、特にコスメや美容医療）、“盲盒经济”（ガチャ）。農村・ローカル面の“乡村旅游经济”（民宿を含む農村観光）、“田园综合体经济”（農村＋観光＋文化クリエイティブ）、“村播经济”（農村ライブコマース）、“土特产经济”（郷土特産経済）と目白押し。国を挙げてあらゆる努力を払い、あ招く消費シーンを模索する、その切羽詰まった必死の形相が伝わってきます。
