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 第364回中小企業政策−その2−

(2009年2月16日)

華東地域ではどんな政策が執られたのでしょうか。江蘇省では2007年8月に<微小企業融資リスク保障特別資金管理規則>を施行、同年の融資額は108億元で、2008年には新規の農村小額融資会社は30社に達し、30億元の資金が提供されました。上海でも2008年上半期の国内銀行小企業向け貸し付け額は前年同期比21.36%増で、審査権の支店への開放も進みました。浙江省は2008年7月、<小額融資会社テスト事業展開実施意見>を出し、県ごとにテストポイントを設けるとともに、全国に先駆けて登記管理暫定規則を施行し、民間融資機関を合法化し、民間に眠っていた数千億元の資金の活用を可能にしました。
同じような動きは山東省・福建省・広東省など沿海諸省にも広がり、山東省は毎年3000社の中小企業育成を目指して金融機関に情報を提供、2007年に既に中小企業向け信用担保機構を349社立ち上げています。福建省も中小企業向け融資の3本柱、銀行・民間資金・国際資本の活用を重視、1000万人に昇る華僑からの民間資金も積極的に導入しています。広東省では2008年9月に同省の情報産業局と中小企業局が中国移動と覚書を交わし、同省の中小企業20万社に各種の有用な情報を提供する場を設定することになりました。これによって中小企業のコストが20%削減され、効率は30%アップするといわれています。
現在、中小企業の納税額は国家税収総額の50%に達し、特許の65%、技術革新の75%以上、新製品開発の80%以上が中小企業による成果。2008年末から2009年年初にかけ、失業して帰郷した出稼ぎ農民は2000万人を数えましたが、2008年上半期の中小企業倒産件数は6万7千社、都市の就業ポストの75%以上は中小企業によるものです。
政府は2008年9月1日から、全国で個体企業経営者からの管理費と自由市場での市場管理費の徴収を停止、不況が深刻になった第4四半期の10月には、中国中央銀行が主要銀行金融機関を集めて特別対策会議を開催、中小企業向け貸し出しの更なる強化を指示しました。2008年、上海では4大銀行のほぼ全ての支店に中小企業向け専門融資部門が設置され、新商品も開発されています。しかし、その一方で、折角の中小企業向け信用担保会社が、基盤の脆弱さから銀行の充分な融資が受けられず、機能不全になっているケースが後を絶ちません。様々な政策をより実効性あるものとするために、更なるケアが必要でしょう。

三瀦先生のコラム