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 第434回中国サッカーの再生

(2010年8月9日)

2009年は、中国サッカー界が大揺れに揺れた1年でした。積年の膿が噴出し、落ちるところまで落ちた、といっても過言ではありません。これまでも観客のマナーの悪さは夙に話題になりました。他チームの健闘を讃える精神は微塵もなく、これでもかと口汚く罵るその姿は、「5000年の文化」とか「礼節の国」といった自負とは程遠く、グラウンドの隅で立小便をしたり、審判を罵り暴行を加えたりする選手たちのマナーの悪さは、中国全体のイメージを泥まみれにしていました。最盛期には60万人余りも登録していた青少年サッカー選手がわずかにその1%強の7000人にまで落ち込んだのは誰の責任でしょうか。
中国のサッカー界は“按下葫芦浮起瓢”、2009年7月にも、中国の国民体育大会の天津チームの選手が判定に不満を持ち、試合後、審判に暴力を振るい施設を破壊するなどの行為で厳罰を受けましたが、同年、中国サッカー界を震撼させたのは金銭に関わる腐敗問題。重慶力帆チームの監督が金銭で審判を侮辱した事件などはいいほうで、サッカー賭博の横行は目を覆うばかり。遼寧省瀋陽市で摘発されたサッカー賭博グループは多くのサッカー関係者を巻き込んで試合を操作していたことが判明し、同年4月に山東省で摘発された事件は、代理人の数70人余り、顧客数は3000人を超え、掛け金は11億元に達していました。勿論、これは氷山の一角。そして、こういった背景がついにはインチキプレーに繋がったのです。
2009年、サッカーリーグにおける3件の極めて悪質な八百長試合が明るみに出ました。2006年の広州医薬チーム5:1山西陸虎チーム、広州医薬チーム3:2浙江緑城チーム、2007年の成都謝菲チーム2:0青島海利チームの3試合で不正が行われていたことがわかったのです。これらの事件には、中国サッカー協会副主席の南勇や楊一民、張建強審判委員会元主任までもが関わっていたことから、協会ぐるみの不正に発展してしまいました。解明が進むにつれ、胴元から選手にいたる一連のつながりと利益分配の構図も明らかになりました。
2001年2月、サッカー協会は関係チームの処分を発表、同月、新たに国家体育総局サッカー管理センター主任になった韋迪氏は、近く<中国サッカープロクラブ業界基準>を策定する、と表明しました。“刮骨療毒”、『三国志』の関羽の如き荒療治ができるか、今年が中国サッカー界にとって正念場である事は間違いありません。

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