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 第540回自然災害への対応−その1−

(2012年10月22日)

近年、中国でも異常気象や地震などによる自然災害が多発しています。2011年1月、中国気象局は<2010年中国気象広報>を発表し、2010年は降水量が多く、洪水と日照りが交互に発生し、高温日数も史上最多、1年間の経済的損失は5339.9億元を記録し、被災者は延べ.3億人、死者1126人で、21世紀に入って最悪の年だったことを明らかにしました。ここ数年、救援を受けた被災者の数は、平均で延べ9000万人にも達しています。
こういった情況は2011年も継続しました。第1四半期、華北・黄淮地区を中心に深刻な干害に見舞われ、一方、貴州省や湖南省でも降水量が1951年以来最少となり、5月末には全国の被害面積が1億ムーを突破、加えて、長江中下流域では、水力発電所のせき止め・放流制限や、違法な砂利の採掘による水量の減少、河道の低下で、流れが岸から遠くはなれ、灌漑ができないことによる被害が深刻化して、三峡ダムによる緊急放水も実施されました。農地に限らず、都市の水不足も深刻で、例えば北京市は、最近12年間連続して水不足に見舞われ、2015年には10億立方メートルの再処理水の利用が見込まれるほどです。
全国の県レベルの60%以上が日照り多発地域で685都市のうち110都市が深刻な水不足に遭遇している現実に対し、2011年11月、国務院は<全国干害対策プラン>を採択し、2015年までにこういった地域の防災能力を高め、人や家畜の飲み水を確保すると共に、2020年には、干害期間の飲み水・食糧及び基本口糧田の灌漑用水を確保することを目標に掲げました。
干害は2012年春も広く発生、特に雲南省では273の中小河川が干上がるなど深刻な被害が広がりました。
洪水の被害も深刻です。2011年は6月に入り長江中下流域の降水量が過去50年間最大を記録しました。9月には四川省・重慶市・湖北省、陝西省・河南省などを豪雨が襲って洪水が発生、被災人口は一千数百万人に達しました。多発する洪水に対し、地方では洪水防止対策の基準を5年に一度から20年に一度に格上げしよう、という動きもでています。
都市部でも、豪雨による水没が問題になっています。その原因は下水道の不備。豪雨の際、市内で洪水が発生する都市の割合は既に62%に達しており、最新のインフラを整備したと豪語した広州もあえなく水没、都市計画の抜本的な見直しが求められています。

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