バックナンバー一覧

コラムに関する感想
お問い合わせ
Last Update:2026/6/11
トップ中国ビジネス噺
コラム 中国ビジネス噺

第95回 これから中国へ赴任される方へ(67)

(2026年6月11日)

   
 最近観光地には中国からの旅行者が少なくなっているのが顕著に感じられます。中国からの団体旅行が制限されているのが原因と思われますが、個人観光は依然として根強い人気があるようです。先日中国駐在時代の友人が2家族で来日しました。勿論個人旅行ですが、目的は日本に留学している息子と合う為でした。現在日本に留学している外国人の国籍を見ると、中国からの留学生が圧倒的に多く12万人を超えていまして2位のネパール3万7千人の3倍ほど、全留学生の4割弱になっているようです。
昨年ある日本語学校が調査した中国人留学生の意識調査を見ますと、最近の留学生の日本に対する思いが見えてきました。日本留学を希望した理由については、「日本が好きで、日本社会を深く理解したい」「学費と生活費のパフォーマンスが良い」というものが多く、中国国内での就職事情から日本へ活路を求めたという理由もあるようです。また、4割近い学生が日本留学経験者からの話を聞いて日本留学を決めたという事です。日本に来た後に日中文化についての受け止めについては、9割近くが「受け入れられる」「順応しやすい」という感想を持っていたそうです。また、将来については3割の学生が将来的に日本で就職して定住したいという希望を持っているという事です。日本での就職希望職種については、「IT技術」「ソーシャルメディア」が多いようで、「製造」「金融」「貿易」「コンサルティング」の希望もあるようです。就職情報の入手については、企業の公式サイトや就職フェアへの参加、OBOG訪問など、積極的に情報収集していることがわかりました。日本の会社に期待していることについては、昇進の仕組みが透明であること、社員の成長をサポートする仕組みがあることも日本企業を選ぶポイントのようです。
今回来日した友人2家族の子供は、一人は日本の日本語学校を卒業した後、日本の大学を卒業、現在は大学院に進んでいて目下就職活動の終盤に来ていました。もう一人の子供は2ヶ月前に日本語学校へ入学したばかりで、まさに留学の先輩や日本在住の中国人ネットワークの連携を頼っている状況です。直近の日中関係は順調な状況とは言えませんが、民と民の世界では現実的に皆さんが判断して行動していることが良くわかります。我々中国へ進出している企業が今後現地のマネージメントを進めるに当たりまして、このような日本に留学している中国人財を採用して教育していくことが、企業の長期ビジョンとして普通に行われていくようになると思います。最近は中国人投資家や実業家が日本で事業を起こしている例も多々ありますが、中国式マネージメントと日本のマネージメントは明らかに異なっています。日本で就職している中国人の友人のモチベーションを聞いてみると、日本の会社では人を大事にする理念があり、仕事の経験が自己の成長に繋がっているという話を聞きます。日本企業の良さは日本で働く外国人が多くなるほど差別化が明確になり、日本文化を理解した人財が集まることに繋がるでしょう。中国ビジネスの将来は中国人財とのかかわり方がますます大切になってくるのではないでしょうか。                                     以上                                  

※サイトの記事の無断転用等を禁じます。


© Copyright 2002-2016 GLOVA Reserved.  
"chinavi.jp" "ちゃいなび" "チャイナビ" "中国ナビ"はGLOVAの商標です。 s