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第1240回 最近の医療政策とその成果-その1-
(2026年10月15日)
近年、国の医療の質的向上を目指してきた中国は、2023年に、具体的措置28項目、特別キャンペーン5つを含む<医療の質を全面的に向上させる計画(2023-2025)>を打ち出し、昼間・夜間・外来診療などを網羅する、国家レベルの医療品質管理センター60カ所以上と同中医専門センター10カ所以上、省レベルはそれぞれ1800カ所以上と300カ所以上、地級市レベルはそれぞれ1.8万か所、1800カ所を整備するという目標を設定していました。2020年代に入り、中国の医療は、ネットでの予約、手術の予約、入院の予約、医療保険の即時決済、地域を跨ぐ即時決済など利便性が徐々に向上し、医師の診察が受けやすくなってきました。例えば、2023年4月、京津冀地区では特別な手続きなしで、本籍地外でも医療保険が受けられるようになりました。とはいえ、大病院の混雑、診察受付の長蛇の列、診察待ち時間の長さ、高齢者の受診難といった問題はなお残っていました。中でも大病院の混雑は基層診療所のレベルの低さから、単純な風や腹痛でも大病院に押し掛けるという長年の課題が根本的に解決されていないことを物語っていました。そこで勧められたのが、大病院と基層診療所の提携や大病院による診療支援、基層診療所に対する医療保険のカバー率の向上です。基層診療所の支援では、優れた医療リソースの拡充と提供が図られ、全国に専門別国家医学センター13カ所、国家地域医療センター125カ所が設置されて省レベルの地域医療センターの設立が進み、、医療リソースの分配・配置がよりバランスの取れた、庶民に寄り添う体制に変化し始めました。これにより、2024年上半期で、92%の県レベル病院がすでに二級以上の水準に達したということです。また、病院に来て受診する人を減らそうと、多くの病院もネット診療を開設し始めました。老人対策も急速に改善されはじめました。病院ではエレベーター、トイレ、病室、待合室などの設備が改善されつつあり、各窓口や待合室には補助員も配置されるようになりました。
2023年9月8日付人民日報には、「このほど、広東省深圳市などで、信用枠を利用した「信用就医」という受診方式が導入された。受診に伴う医療費はすべて、病院の情報システムを通じて自動的に支払われる。医療保険で賄われる分はその場で精算され、自己負担分は受診用の信用枠で立て替えられる。患者は受付や検査、薬の受け取りなどの際に支払いの操作をする必要がなく、会計のために何度も列に並ぶ苦労から解放される」という記事が紹介されています。

